建物は、コンクリート造でも木造でも紫外線や雨・水、空気中の2酸化炭素の繰り返し応力などを受け年々劣化していきます。
例えば、外壁に発現した微細なひび割れは長期間放置することにより幅と深度が増していき、中性化が促進されます。
また、防水材の不具合により漏水事故になります。
起きてしまった事象は対処しなければなりませんが、結果ばかりを処置してしまいます。
目に入る、被害が出るものですから当然ですが、そうなる原因があるはずです。
調査を行い原因を把握した上で補修や改修をしなければ再発してしまいます。
依頼の多い漏水調査
ひび割れや防水材が原因で起こったと推定する場合、弊社は精度の高いガス(Co2)で室内から、つまり事象のある結果個所から追跡調査します。ほとんどの調査は1次調査になり目視、指触、打診、計測から始まります。
一般的な1次調査
①外壁の下地調査…構造であるコンクリートを覆っているモルタルのひび割れ、剥離(浮き)、張り付けた陶片(タイル)の割れ、剥離(浮き)
➁外壁やアルミサッシなどにあるシーリング材(止水材)の状況…剥がれ(剥離)ているか、切れている(破断)か柔軟性
➂塗装部の膜厚みの状況…活膜か死膜の判断 鉄部に関しては錆が発生しているか
④防水材の状況…膜厚み(水かみ、水しも)剥離、破断など平面部、立上り面、笠木面、排水口
⑤床仕上げ材の状況…防滑性、端末部、排水口廻り
■建物材質データとして2次調査 コンクリート中性化深度試験、塗装塗膜の付着力強度試験、シーリング材物性試験があります。
大規模修繕工事を行う場合、大気汚染防止法が2021月4月1日に改定、順次施工され赤面含有建材への規制対象の拡大事前調査結果報告が義務づけされました。
弊社は上記を最重要課題として取り組んでいます。